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【要注意】歯周ポケット3mm超えは危険信号!今すぐ始める予防ケア

歯周ポケットって何?

「歯周ポケット」という言葉を聞いたことはありますか?これは歯と歯ぐきの境目にある小さな溝のことです。健康な人でも1~2mmくらいの浅い溝があるのが普通なんですが、歯磨きが十分でないと歯垢が溜まって炎症を起こし、この溝がどんどん深くなってしまいます。

溝の深さで健康状態がわかるのも興味深いところ。3mmを超えたら「ちょっと気をつけよう」のサイン、4mm以上になると歯周病の始まり、6mm以上だと重症レベルです。思っているより繊細なんですね。

なぜ歯周ポケットは深くなるの?

歯垢と歯石が悪さをする
毎日歯磨きをしていても、どうしても磨き残しって出てきますよね。特に歯と歯ぐきの境目は要注意です。ここに溜まった歯垢を放っておくと、時間が経つにつれて石のように硬くなって「歯石」に変身してしまいます。

この歯石がやっかいで、普通の歯ブラシでは取れません。歯ぐきを刺激し続けて炎症を起こし、ポケットをさらに深くするという悪循環に陥ってしまうんです。

症状が進むとどうなる?
最初は歯ぐきが少し赤くなったり、歯磨きの時に血が出る程度。「まあ、よくあることだし」と思いがちですが、実はこれが危険信号なんです。放置していると歯を支えている骨まで溶けてきて、歯がグラグラしたり痛みを感じるようになります。最悪の場合、歯が抜けてしまうことも。

実は全身にも影響が…
驚くかもしれませんが、歯周病は口の中だけの問題じゃありません。歯周病菌が血管を通って全身を巡り、心臓病や糖尿病を悪化させたり、妊婦さんの場合は早産のリスクを高めることもあるんです。「たかが歯ぐき」と侮れませんね。

治療はどうするの?

歯医者さんでは、細い器具を使って歯周ポケットの深さを測ります。ちょっとチクッとしますが、大切な検査です。

軽い症状なら歯垢を取って正しい歯磨きを教えてもらうだけで改善することが多いです。中程度になると、歯石をしっかり取り除く「スケーリング」という処置を受けます。重症の場合は手術が必要になることもありますが、早めに対処すれば大がかりな治療は避けられます。

何より大切なのは、治療後のメンテナンス。せっかく良くなっても、ケアを怠るとまた元の木阿弥です。

毎日のケアで予防しよう

歯磨きのコツ
歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当てて、小刻みに動かすのがポイント。力を入れすぎると歯ぐきを傷つけてしまうので、優しく丁寧にが基本です。

歯と歯の間は歯ブラシだけでは限界があります。デンタルフロスや歯間ブラシを使って、隠れた汚れもしっかり取り除きましょう。最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れるとスッキリ感がクセになりますよ。

定期検診は保険のようなもの
「痛くないから歯医者には行かない」という人も多いのですが、これはもったいない考え方です。定期検診は病気の早期発見・早期治療の第一歩。プロのクリーニングを受けると、自分では取れない汚れもスッキリ取れて、お口の中がリフレッシュされます。

歯周ポケットの問題は、早めに気づいて対処すれば十分改善できます。毎日のちょっとした心がけと定期的な歯科受診で、いつまでも健康な歯を保ちましょう。

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