緑陽台歯科診療所

舌苔ができる一番のきっかけ

舌苔が生じる原因はさまざまありますが、主だったものとして下記の３つがあります。

１．口腔内が上手く掃除できていない

舌苔は、食べかすや口内で取れてしまった粘膜、雑菌が舌の表層にくっついたもののため、口内が上手に洗浄できてないと舌苔がつき易くなってしまいます。

２．唾液の分泌の低下

唾液にはよごれや雑菌をキレイにしたり、雑菌が繁殖することを抑止する効果があります。
このため唾液の分泌が少なくなると舌苔がつき易くなっていくのです。唾液分泌が減る理由は、薬の摂取や疾患、?む筋力の低下、ストレス、食生活スタイルなどさまざまです。

３．口呼吸をしている

鼻で息をしないで口でばっかり呼吸を続けていると、口内が乾燥して唾液の巡りが停滞し、舌苔がつきやすくなっていくのです。

「舌苔の除去」が口臭予防には効果的な理由！

さて、なぜ口臭予防する為に舌の汚れを落とすことが望ましいのでしょうか。口内にはばい菌がいて、食べかすやはがれた粘膜に留まるたんぱく質を分解して揮発性硫黄化合物が原因の口臭を生み出します。
そういうわけで、その臭いの原因になる舌苔を掃除することが口臭予防には効果が高いというわけです。

日中は唾液によってばい菌の繁殖が軽減されていますが、睡眠時は、唾液の分泌が減って自浄効果が少なくなるので、ばい菌のかたまりである舌苔の粘着量は朝が特に大きいというデータがあります。
舌苔が口臭の主因であるというのは、朝起きた時の口臭が気づきやすいことからもお分かりではないでしょうか。

しかし、ライオンの調べ※では、口臭を気にしていると答えた方でも約6割の人が舌のメンテナンスをしていないという結果になっています。舌苔は「うがい」だけでは取ることが出来ません。口臭が心配な人は、しっかりした方法で舌苔を取り除くことが重要です。

※ ライオン調べ、口臭が気になると回答した20～70代男女、2014年