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高齢者の虫歯。知っておきたい、予防のポイント

虫歯は、科学用語で「齲蝕(うしょく)」と呼ばれます。
虫歯を放置しておくと、歯の内部や周囲が感染し、歯肉に炎症が起こります(歯肉炎)。このようなプロセスが始まると、元に戻すことは非常に難しくなります。実際、ほとんどの歯科医は、年を取り始めたら、治療よりも予防に重点を置くべきだと言います。

人口の高齢化と65歳以上の慢性疾患の増加に伴い、口腔疾患はますます公衆衛生上の懸念事項となっています。
口腔衛生習慣の変化、唾液分泌量の減少、唾液の中和能力の自然な低下と酸産生菌の利用可能性、歯の光沢の低下、手や指の関節炎による正しい口腔衛生維持能力の低下、歯磨きや予防目的の地域水フロリデーションへのアクセス不足などが、う蝕発生のリスクを年齢とともに増加させています。

高齢者の虫歯の原因は?
高齢者の虫歯の主な原因は、唾液の分泌量の減少です。
唾液は、食べた食べかすを洗い流し、口の中のpH値を中和する働きを持つ、体内の自然な洗浄液です。高齢になると、体内で分泌される唾液の量が減少するため、虫歯やその他の口腔内疾患のリスクが高まります。

その他の虫歯の原因としては、飲食習慣の変化、口腔衛生習慣の変化、投薬、経済状態、社会的・文化的・言語的影響などが挙げられます。
甘い食べ物やスナック菓子、飲み物も、糖分を多く含むため、虫歯のリスクを高めます。砂糖は口腔内の歯垢形成細菌の「餌」となり、細菌が歯のエナメル質を傷つけて虫歯につながる酸を産生する原因となります。
特に高齢者では、虫歯予防のために食事中の糖分濃度に注意する必要があります。

どうしたら防げるの?
定期的に歯科医院を受診することが必要です。
定期的に歯のクリーニングを受け、歯科医が歯と歯茎を検査することで、口腔内の健康問題を特定することができます。
歯のクリーニングで歯垢や歯石を取り除き、歯ぐきの検査を受けることで、歯科医師は口腔内の健康問題の可能性を早期に発見することができます。

高齢者の虫歯予防には、食生活が重要な役割を果たします。
糖分の多い食べ物や飲み物を控え、水を頻繁に口にすることで、口の中の歯垢形成菌の量を減らすことができます。

食生活を見直すことも、むし歯予防に役立ちます。
野菜、果物、全粒粉、ナッツ類、種子類、魚類を多く含む食事は、むし歯になるリスクを減らすのに効果的です。

高齢者のむし歯について、歯科医に相談しましょう。
高齢者の虫歯については、歯科医に相談するのが一番です。
予防や治療のための最善の方法を判断することができます。感染の程度によっては、歯科医が特別な食事療法や抗生物質を勧めるかもしれません。
少なくとも年に2回、または歯の知覚過敏を感じ始めたら、歯科医を訪れることが重要です。

結論
う蝕は、高齢者に非常に多い口腔疾患です。
特に35歳を過ぎたら、う蝕になるリスクを減らすために、しっかりとした口腔衛生を実践することが大切です。
毎日の歯磨き、フロスの使用、そして定期的な歯科検診は、う蝕の予防に大きく貢献します。

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